2010年11月28日

定年退職っていい制度じゃないか

4年ほど前『毎日が発見』という雑誌を1年間講読していた。50代以降の人を対象にした雑誌なのだが、そのころちょうど老人ホームに勤めはじめたばかりだったので、なにか役に立つことがのっているかもしれないと思い購入したのだ。仕事に直接役立つようなことは書いてなく(老人ホームの入居者は80〜90代の人が多く、重度の人も多かったので)30代半ばの私には退屈な内容だったので1年でやめた。団塊世代向けのステレオタイプの内容にも思えた。教養雑誌っぽいのもいやだった。今日久しぶりに1冊手にとってみると、巻頭インタビューに数学者の森毅さんがのっていて、読んでみると面白かった。私は森さんの本を2冊ほど読んだことがあり、考え方に共感があった。努力は報われる、あるいは報われるべきみたいな風潮は今もってあり、森さんはこういった風潮というか考え方に異論を投じていた。なんぼ一生懸命やってもダメなもんはダメ。それが世の中や。努力したからその点は認めてくれいうのは甘えや勘違いや、と言うのだ。締め切りに間に合った拙いレポートと締め切りに間に合わなかったすばらしいレポートがあれば、そんなんズルイといおうがなんだろうが、すばらしいレポートが評価されるんや、とのこと。そのことがわかってないと、自分は損している、他人は要領よくうまいことやっているというふうに、ひがんで人や社会に対し逆恨みをしてよーない。ということだ。そんな森さんがこんなことを言っている。「定年もわりあい悪くない制度や。ずっとひとつのとこに居続けるいうのはあんまりいいことではないし、かといって自分から辞めると決めるのもしんどい。定年で追い出される前に自分から辞める人もおるけど見てるとけっこうキツそうや。新しい世界でなんかせんといかんという気負いが見えて。それより制度を利用して気軽に辞めたらええんとちゃうかなあ。」賛成です。私は今の風潮“60代は老人ではない。年齢で仕事が制限されるのはいかん。まだまだ活躍の場がある。”というのが欺瞞に思えてしょうがなく、いや〜なのだ。いつまで働くかは本人の自由だが、60歳を過ぎて再雇用で働いている人はみんな、まだ働けるからとか、社会の役に立ちたいとか言ってるのを聞くとうんざりくる。歳をとっても働かなくてはならない人には格好の言い訳ではあろうが、本気でそんなことを思っている人には勇退ということを知ってもらいたい。世の中見本には事欠かない。私は仕事に対して恩着せがましいところがあるので、あんたのかわりなんていくらでもいるよ、と自分に言い聞かせている。
posted by ゴブリン at 20:08| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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